このレンズも、こちらでの構造研究が終わったので、修理して出品する為のレンズになります。どなたかこの機種をお探しの写真愛好家の方に使って頂ければ幸いでございます。Nikon Fマウントですので、このマウント規格のアダプターを介せば、デジカメやミラーレスにて実写が可能になります。
補足解説動画
今回整備したレンズ
機種名 | Nikon Ai NIKKOR 35mm F1.4 |
シリアル番号 | 400252 |
付属品 | 前後キャップ |
整備内容 | 全体的な検査 |
整備目的 | 整備後にECモールサイトで販売 |
今回の整備内容はフォーカス調整ダイヤルグリップラバーが緩んでおり、その整備をしました。一度グリップラバーを外して接着剤除去剤を使用し綺麗にしました。再度、接着剤を塗布し貼り直しました。接着剤をつけるポイントは、塗りすぎずに点を垂らすように2ヶ所つけております。
付属品はフロントキャップとリアキャップの2点になります。
整備後に出品
外観は写真の様な経年による傷やスレがあります。その他細かい傷などありますが大きな傷はありません。艶感もあります。光学面はカビや曇りはなく、チリの混入も少ないです。フォーカス調整機構及び絞り羽ユニット機構の駆動系は全く問題ありません。絞り羽フイルム本体にグリス染みもありません。
光学面はカビ、曇りはありません。通常使用による細かいチリの混入はありますが、チリも少ないです。
至近距離指標から無限遠指標まで、全領域でスムースに駆動しています。トルク感はやや軽めに感じます。
解放値F1.4~絞り値F16まで全領域でスムースに駆動しています。そのクリック感も丁度いいと感じます。絞り羽フィルムに油染みなどはありません。
風景写真をミラーレスカメラで撮影してみました
整備後に、お気に入りの場所で風景写真を撮影してみました。使用したカメラはSony αになります。マニュアルモードで撮影します。Sony-α NEX5というカメラは、レンズ側の絞り値に合わせて、自動的にシャッタースピードで適正露出に合わせてくれるので、絞り値とシャッタースピードの関係さえ押さえておけば、後はピントを合わせるだけです。それでも、ピントぼけした写真を撮ってしまう自分が情けないです。
私は光学機器の修理の分野で生きていますので、撮影の専門家ではありません。下手くそな写真ばかりですが、数枚実写しましたのでご参照下さい。全ての写真は、ほぼ解放値で撮影しています。フイルムカメラが、まだレンジファインダー時代に使われていたレンズが、アダプターを介してデジカメで撮れるのは時空を超えた楽しさがあると思います。実際に撮影してみて、このレンズの特徴は私には解りませんでしたが・・・
このレンズのマウントはニコンFマウントです。Fマウント以外のカメラをお使いの方はアダプターをご用意ください。